Exhibition
地球の光
Light of Earth
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ある日、旅人が訪れ、こんなことを話し出しました。
私の住むこの美しい星のことを知っているか?
じゃあ、星はいつどうやってできたんだ?
それから、人はいつどうやってはじまったんだ?
忘れてしまったのかもしれないが、
いづれ思い出す日がやってくるよ。
今は、君と星を繋げていればいい。
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はるか昔に地球が誕生してから、様々な生命が暮らし、人もその家族となりました。人類誕生の理由や起源は、今の私たちの文明では、まだ解明できないところでありましょう。
長い間、人は人のために、地球と地球に住まう友の命を授かり、地球と友は、人を優しく見守り続けてきました。いよいよ約束の時がおとずれ、地球は軽やかに変化することを決めました。
そこで想像してみたいと思います。
軽やかな新しい地球とは、どんなところでしょうか?
そして、そこに必要はものとは何でしょうか?
人がつくってきたものの中で、その世界に持っていけるものはあるのでしょうか?
「手仕事」が、その一つではないでしょうか。
手仕事は、美や伝統を継承していると同時に、本来あるべき意識の向け方も継承しているのではないかと考えます。
作り手は何かを作る時、今この瞬間に意識を向けます。現代社会では、未来を重視して物事を組み立てますが、それは、不安や恐れ等のネガティブな感情に繋がることがあります。また、物事の結果に固執することも、過去を後悔するといった同様の感情が現れます。しかし、今この瞬間だけに自分の意識を置いておくことで、心は自然と落ち着きます。 手仕事のものを見て触れる時、何か心地の良い感覚を抱きます。その美しさに触れていると同時に、いくつかの感覚に触れているように思います。 作り手への敬意や感謝、地球やその歴史にも触れていることでしょう。そして、作り手の内側の感覚に触れる、すなわち自分の内側にある同じ感覚との共鳴が起こっているかもしれません。内側の自分、すなわち、自分の本質に触れるということです。それは、とても心地の良い感覚であることでしょう。
本展では、主に2つの要素について表現を試みます。
まず、新しい地球とはどのような世界なのか。新しい地球への思いを巡らせる時、今までの地球への感謝も忘れてはいけません。そして、今この瞬間に存在すること。人類文明の礎とも言われる縄文時代のあり方です。
今この瞬間、そしてご自身に意識を向けて、本展をご観覧いただければ幸いです。
最後に、本展にご参加、ご協力いただく皆さまに、心から感謝いたします。
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八十八にて、工藝とアートの展覧会「地球の光」展を開催いたします。
地球を題材とした本展では、陶芸、木工、籠、手漉き和紙、泥染によるオーガニックコットンの衣装、植物、写真や映像、物語等、様々な形や方法を一つに集めて、これまでの地球、そして、これからの地球を表現いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
Exhibition period:
2020年1月11日(土)ー 19日(日)
Place:
八十八(香川県丸亀市山北町434-1 / 0877-85-5988)
初日11日(土)には、2部構成のオープニングイベントを行います。
Opening event:
2020年1月11日(土)
第一部
午後3時30分より
エレナ・トゥタッチコワとKoushi
「サウンドパフォーマンス」
第二部
午後4時より
佐々琢哉(ささたくや)
「音会」
要予約 35名様限定
参加費 2,500円
*中学生以下は無料
*満員御礼
Artists:
荒井智哉 Tomoya Arai(木工、土)
石井すみ子 Sumiko Ishii(工藝)
石井直人 Naoto Ishii(陶芸)
エレナ・トゥタッチコワ Elena Tutatchikova(写真、映像)
川合優 Masaru Kawai(木工)
コズミックワンダー COSMIC WONDER(衣)
タナカシゲオ Shigeo Tanaka(陶芸)
ハタノワタル Wataru Hatano(和紙)
星の坊主さま Hoshi no bouzusama(物語)
みたて Mitate(植物)
Light & Will(籠、水晶)
初日11日は、作家8名が在廊いたします。